2016年10月11日火曜日

茂庵で、、、赤と緑の間に、、、

市バス5番に乗って
わたしたちは銀閣寺道でバスを降りた。
朝、会った時は
少し寒いくらいだったお天気が
一気に暑さを増していた。

モリンダ宅でミーティングをしていた。

時間の予定や
赤い恋人さんがどうしても行っておきたいお店や
体調など
もう一度、考えたら
省いていた行きたいお店に
行けることになった!!


わたしもとても行きたかったが
一人では行きたくなかったお店。

『茂庵』

吉田山の上にあり
登るのもハードだと聞いていた。
でも、地図などを見たら
『行けるじゃん』
と近道を通り
神楽岡通りまで出た。
しかし、これが右か左か分からないので
お家に入ろうとしていた女性に
茂庵の場所を聞く。

すると
やはり、こんな声が聞こえた。

『しんどい』
『えぇ!しんどいんですか?』
『意外にしんどいですえ』
『、、、、、』

それでも、わたしたちは覚悟をし
歩き出した。
道なりにあった小さなお店に入り
そこの店主の女性にも
同じことを言われた。

『けっこう、しんどいですよ』
『やっぱり!そうなの!!?しんどいの?』

わたしたちは
しんどいであろうスタート地点に立った。

いきなり、スタートから急な登り坂だ。
わたしは赤い恋人さんに
『もう、すでにお尻が痛い!』
『あ〜!登れるかしら?』
などと始まって1分も経っていないのに
ヒーヒー言うモリンダ。


『ぎゃ〜〜〜!!!!また、こんな階段が!!!』

しかし、しかし、
そんな階段よりも
『大文字が見えますよ』
『あ〜ここのお宅で暮らしたい』
『あ〜もう、ここの苗字になりたい』
とか言っちゃうくらい素敵なお宅が
並んでおりまして、、、
しんどさも忘れるくらいだった。

いや、しんどくない、、、

しんどさはこれからだ。。。

とうとう
しんどいであろうスタート地点を
潜り抜けたわたしたちは
その素晴らしい光景に
わたしなどは写真も撮らなかったほどだ。

『ここに暮らしたい』
そんなことを呪文的に述べていると
わたしは赤い恋人さんに言う。

『ねえ、もしかして、あれですよ。もう、見えていますよ』
『えぇ〜〜!!!』
『ほら、入り口ですよ!』
『ぜんぜん、余裕だ〜!!!』

来て良かった!
ほんまに来て良かった〜!!!

だって、
全くしんどくなかったんだよ。

ほんまに、余裕のふたり!

しかも、すごいタイミングで
窓際の席に着けた。


右側には
左大文字や船形が見渡せて
わたしたちのテーブルの横には
登ってきた景色が
緑一面で味わえる。

心地よい風。


彼女が頼んだピタパンサンド。
もう、見た目だけでも
かなり美味しさが伝わって来る。

ランチタイムは
このピタパンサンドが定番メニューだそうだ。

わたしはこの
10月のランチを頂いた。

正直言いますが
この昨今、ナチュラルな
オーガニックなお店って
多く増えてきましたが
こちらのお料理は
そうしたお店の物足りなさを
感じない
ほんとうに美味しいものでございました。

カフェは18時までしているらしいので
次回は
カフェタイムも行ってみたいと思うモリンダであった。

食事を終えて
コーヒーを飲みだすと
赤い恋人さんが
笑い出す。

『ねえ、わたしの目に映っているのは緑ばっかりだよ!』

どうやら、窓の外の吉田山の木々たちと
そこに座るわたしの上着は
ファレル×アディダスのグリーンのトラックジャケットで
髪もプレゼントのブルーとグリーンが混ざるシルクのスカーフで
赤い恋人さんの目の前は
緑一色だったようだ。

それを聞いても自分には見えないのだが
ふと、気付いたのだ。

『待って!わたしの目の前は真っ赤だよ!!!真っ赤!』

なんと、茂庵の椅子は全て真っ赤なカバーがかけてあり
赤いクロスステッチが素敵なお洋服の彼女と重なり
わたしの視界にはちょうど店内しか見えず
後ろの席の男性も赤い服を着ておられたので
わたしの視界は
真っ赤になった。

その偶然、いや必然を
わたしは写真で表した。

不思議だった。

赤と緑。

このままここにいていたいとさえ思うくらい
素敵な空間と
お食事と
会話を楽しんだ。

でも、わたしたちには
次がある。


茂庵を出る決意をした。

今度は、こちら側の窓側に
座ってみたいと思った。。。

吉田山って、素敵だと思った。

階段を降りて
来た時は気づかなかった
ウェイティングルームに
入り込む。


これまた、ここも素敵な空間。
待っているのも楽しくなりそうだ。

赤い恋人さんが後ろを向いて
荷物を詰めている間に
わたしは素敵なスツールの写真を
撮っていた。
光が差し込んで綺麗。

すると、
振り返った赤い恋人さんが
同じように
この写真を撮り出して
思わず、おかしくなって
『見て!』
って、撮り終えた写真を見せた。
二人で笑った。


お店の周りも素敵だった。
吉田山の木々が
キラキラと輝き
太陽をチラチラと
見せつける。

あ〜ここ、最高の場所だわ。

わたしたちは
まわりの木々たちを堪能し
写真を撮り出した。


すると、どうでしょう。
彼女の写真には
驚くような光の色の連発!!

もう、わたしはすごく感じるので
見ないふりをして
見ていた。
『どうして?なんで?』

わたしも撮ってみた。

ピンクの光がわかるかしら?

でも、彼女の写真は
もっと凄いことになっていた。


わたしの写真も
ピンクと紫が現れてきた。

でも、彼女のは
もっともっと凄いんだ!

もう〜〜〜〜!!!!

なんなの〜〜〜〜〜!!!

っていうくらい。

これがどういうことか
分かる人しか分からなくていいのよ。

だって

赤と緑の間には
必ず導いてくれる方が
いたのだから。。。

光となり
現れたのである。

山の風が
わたしたちを
完全にスピリチュアルな
世界へいざなっていた。

すべての神様が
舞い降りてきているような
そんな空気をたしかに
感じていた。

そこには
HAPPY
なことしかなかった。

頭の中も
心の中も
体の中も

だから
舞い降りてきた。



また、ここへ来たいです。

茂庵。

ずっと行きたかった場所へ
赤い恋人さんと行けたのは
きっと
赤い恋人さんと行くために
今まで行かなかったんだと思うのです。

素敵な時間。

さて、急ぎましょう。

どこか違う国へ旅したかのような時間を過ごしたわたしたちは
次の国へ向かうために
吉田山を降りた。




つづく。。。

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