すぐに彼女は
『重いから助けて』って
リュックから
紙袋をどさっと取り出した。
彼女の愛がいっぱい詰まった
紙袋。
その紙袋の上から
少し見えていた文字に
『これ、怖い』
そう言った。

武相荘の紙袋。。。
これ、怖いでしょ。
だって、武相荘です。
わかります?
わたしは家に帰って
冷静になって開けてみた。

プチプチで
包まれた
長いもの。。。
なにかしら?

プチプチを取ると
紙の梱包材で
包まれていた。
は〜。ドキドキする。
まるで洋服を一枚ずつ
脱がせるような
そんなセクシーな気持ちになる。

紙の梱包材を脱がせると
また、プチプチで覆われていた。
でも、やっと
その肌が見え始めた時
わたしは
もっともセクシーな感情が
やってきたのだ。
やっぱり、
セクシーって
見えてはいけない。
見えるか見えないかが
一番美しく
セクシーなのだ。
そんなことを思いながら
わたしは
最後の一枚を
ゆっくりと取り外した。

セクシーだった。
なんともセクシーだ。
洋服を脱がせても
セクシーでいられるって
すてきだ。
滅多にないことだ。
グラスの影が
テーブルに映り
まるでとばりに映る
シルエットのようだ。

あせらずに
まずはゆっくりと
鑑賞することが大切。
小さなその姿は
きつく抱きしめると
すぐに壊れそうで
だからこそ
優しく優しく
手に触れていくの。

やっと
わたしの手の中に
身を委ねるグラス
まるで長い間
眠っていた吐息を
かき消すように
ドクドクと
血が流れ出すような
鼓動を感じた。。。
わたしはゆっくりと
また
一枚一枚と
丁寧に優しく
洋服を着せて行った。
決して
また、深い眠りに
誘うわけではなく
また、一枚一枚
洋服を脱がすように
鑑賞したいからだ。

武相荘で
赤い恋人が
見つけてくれたトキメキは
リュックの中で
温められ
わたしのもとへ
たいせつにします。
とってもセクシーな贈り物。
わたしの手のひらで
永遠に。。。。
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