2016年3月15日火曜日

それだけ。そう、それだけ。

おはようございます。
もう、3月も15日!!ハヤッッ!!!!

さて、そんなモリンダちゃんは
昨日、最後のパンを焼いてきました。
わたしは
たくさんの生徒さんに
パンを焼いてきました。
京都に来て二年。
何個のパンを焼いたことでしょう。

二年でたくさんのちいさな
おともだちができました。
みんな、可愛らしくて
お別れの挨拶も
したくなかったほどでした。

だから、最後の日は
すっごいスペシャルパンを何種類も
焼いたんです。

『今日だけ』

そうカードに書いたたくさんのパン。
こどもたちも不信に思うのか

『なんで?なんで?なんで今日は今日だけパンが多いの?』

『今日で、わたし終わりだから』

そう言うと、
みんなの目が一瞬に変わる。
それを見たくなくて
目をそらす。

『チェッ!マジかよ』

そう言ってくれた高一の男子生徒の
顔が忘れられない。

『うそや〜うそでしょ?ジョーダンでしょ?』

そう言う娘と同じ年の女の子たち。
もう、恋話も聞いてあげれないね。

『最後だから、来たよ』
約束していた高二の男子生徒がやってくる。
『ずっと、応援しているから』
そう言うと、いつものように
手を振った。

『握手してください!』
高一の女の子たち。
涙が出そうになる。
でも、泣かない!泣いちゃダメだ!

『待ってて。プレゼントがある』
そう言って走って行った中一の男の子。
           
びっくりした。
お菓子と紅茶のセットに
お買い物袋のプレゼント。。。

『なんにもしていないよ』
『いや、よくしてもらったお礼です』

この子、実はお名前も信じられないくらい
素敵な貴公子みたいなお名前で
また、お顔が女の子みたに可愛いので
すぐに覚えて
いつも、声をかけて
手を振りあっていたの。

それを見ていた職場の後輩が
『やっぱり、ハンサムな子は
小さくても、することがおっとこまえやな〜』
って、言った。

ほんまにそう。
心も貴公子な男の子やった。

お買い物するときは
ずっと使うからね。
ありがとう。
きっと、第二の王子になっていたというくらい
素敵な男の子やったわ。

昼ごはんを食べていると
また、違う高二の女の子たちが来て
『パン、すごく美味しかったです』
『ありがとうございました』
って、言ってもらい
泣きそうになる。

すると、中学の女の子たちもやってきて
小さな紙にいっぱい書いて
プレゼントしてくれた。
         
ダイスキ!
おつかれさま!ありがとう!

そんなことをいっぱい書いてくれていた。

こちらの方こそ
ありがとう。

あなたたちの
元気が
わたしを二年も頑張らせたよ。


まだ、会えきれない生徒さんがたくさんいて
みんなの顔が浮かぶ。

この有給を使って
ひとりひとりにメッセージを書いて
渡してもらうつもりでいるの。

お礼のお菓子を詰めて。。。


わたしはいつも新作のパンとかを
考えていたんですが
店長が辞めるにあたり
わたしより先に入っている先輩と
わたしよりあとに入った後輩の二人に
新しいパン作りに
美味しいか不味いのか、遠慮なく言っておいてほしいと
言ってきました。
わたしは
こう返事しました。

『店長、料理は愛情です。
わたしは生徒たちがダイスキやった。それだけ。
二人に足りないのは、きっと、それでしょう』

みんながダイスキやった。
それだけ、
そう、それだけ。。。。

みんな、ありがとう〜〜〜
ダイスキや〜〜〜

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