2016年6月11日土曜日

TOKYOの赤い恋人


わたしには
赤い恋人がいるの。
TOKYOに。

赤い恋人は
とても情熱的で
初めて会った日から
心がピタッと重なった気がしたの。

二度目に会ったときは
間違いないって思った。

昨日は
三度目だった。

まだ、三回しか会ってないけど
わたしには
赤い恋人。

赤いピアスをした彼女は
わたしの働く店を
突撃してくれた。
ね、情熱的でしょ。

信じられない感じだった。

日常の中にいる
赤い恋人は
すごいオーラを発していたの。

『もう、帰ってしまうのね』
『明日も来るかも!』

別れが切なくて
仕方ない。

旅の荷物もたいへんなのに
リュックの中に
お土産をたくさん入れて
来てくれたの。

そのお土産も
燃えるような赤をしていたの。

初めて会ったときに
いただいたシウマイ。
子供達とこんなに美味しいシウマイを
食べたことないって伝えたら
また、たくさん
リュックに忍ばせてきてくださいました。


15個入り4箱。

一人一箱も頂けるんです。

早速、わたしは
昨夜のメニューにしたの。

『ねえ、前に美味しいシウマイもらった
お母さんのお友達覚えてる?』

『覚えてる!覚えてる!!』

『また、今日ね、お店に来てくれはって
シウマイを持ってきてくれはったんえ』

『よっしゃー!!!!!!やったーーー!!!』

ガッツポーズのわたしたち。

たっぷりの病み付きキャベツをつくり
シウマイについている粉カラシを溶いて
たっぷり付けて
いただきま〜す!!!!

あ〜ん。やっぱり、美味しい〜!

さらに食べて
ガッツポーズの子供達。

よかったね。

感謝だね。


彼女と歩いた馬橋の上で
空を仰ぐ。

昼の時間が長くなり
夜の空の色が
ゆっくりと混ざり合う
初夏の空。

わたしの手には
シウマイだけではない
赤い愛情たっぷりの
プレゼントが
あった。

彼女のブログに
わたしは
京都の白い恋人だと書いてくれていました。

わたしには
彼女は赤い恋人。

夜の暗さにも負けない
すぐに彼女だった分かる
大きな愛情を持った
赤い大きなハートの
彼女。


わたしは職場のエプロンに
隠れるように
赤いハートのTシャツを着て行っていた。

赤い恋人の突撃に
わたしのハートは
ドキドキして
止まらなかった。


止まらなかったんだ。

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